たそがれみやびのつれづれ日記

研修医の雑記ブログ

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病院見学で何を見たらいいの?研修医がチェックリスト一覧を公開します!

 

皆さんこんにちは、研修医のたそがれです。

医学生(特に5,6年生)の夏休みのイベントの1つに病院見学があると思います。

これから行くという人も多いのではないでしょうか?

しかし、病院見学でどこを見ればいいか分からない、研修医に何を質問すればいいか分からないという人も多いと思います。

今回はそんな方々に向けて、私が実際使っていた病院見学チェックリストを公開したいと思います。

それではいってみましょう〜!

 

 

 

病院の忙しさ

これはマストですね。ハイパー志望、ハイポ志望どちらにとっても重要なことではないでしょうか。しかし、どうやって忙しさを図ったらいいか難しいですよね。

私がチェックしていたのは主に3つです。

 

研修医室に日中どれくらい研修医がいるか

多くの病院には研修医室という研修医だけの部屋があり、そこに見学の際に連れて行ってもらうことが多いと思います。その時にどれだけ研修医がいるかチェックしましょう。

暇な病院なら、日中から研修医室で研修医同士喋ったりしていることが多いです。逆に忙しい病院では誰もいないなんてこともザラです。

 

いつも何時に帰れれるか、土日は来る必要があるのか

これも絶対聞くべき質問ですね。忙しさはローテートしている科によっても違うので、同じ質問を複数の研修医に聞いてみましょう。土日しっかり休めるかも重要です。

 

ドロップアウトした研修医は今までいたか

これは聞きずらいですが絶対聞いておきましょう!人間辛すぎるとメンタルにきます。

 

当直体制

研修医の主戦場でもある当直業務も詳しく聞いておきましょう。チェックすべきポイントはこの3つです。

 

病棟当直?救急当直?

当直には主に2種類あります。病棟で夜間に問題が起こった時に対処する病棟当直と、救急外来に直接やってきたり救急車で運ばれてきたりする病人を対処する救急当直の2つです。

これらは、大きく違うのでまずここを確認すると良いでしょう。

 

当直体制

病院によって当直体制は大きく異なります。

ほぼ研修医だけで回している病院、後ろで上級医が見守ってくれてる病院、研修医はファーストタッチをしない病院など様々です。

研修医が何人で当直に入るのか、上級医は内科や外科の医師なのか、はたまた救急科の医師なのかなど確認しておきましょう。

 

当直明け帰れるか

当直明けは、❶すぐ帰れる ❷午前中で帰れる ❸帰れない の3パターンあります。

病院HPなどで書かれていることと異なることもあるので必ず直接研修医に聞いておきましょう。

 

研修医への教育体制

これを見るのはなかなか難しいですね。僕がみていたポイントは3つです。

研修医が適切なフィードバックを受けているか

上級医からフィードバックを受けれるかどうかはめちゃくちゃ大事ですね。受けることができないと、成長できないどころか、誤っていることを正しいと思い込んで患者さんに有害なことをしてしまう可能性もあります。

 

1年目と2年目の研修医の差を見る

1年目と2年目の研修医に差があるということは、1年間でそれだけ成長しているということです。一人の研修医について回るだけではなく、なるべく学年を跨いだ複数人につかせてもらい差があるかチェックしておきましょう。

教育体制の充実している病院だと、1年目と2年目でびっくりするくらい知識や技術が違います。

 

勉強会の頻度や内容

勉強会は全くないという病院から毎日何かしらやっているという病院まで様々です。

勉強会が多いことは必ずしも良いことでは無いので、自分が勉強会が好きか・実際に身になりそうな勉強会なのかをチェックしましょう。

 

福利厚生

研修医はまだ見習いとはいっても立派な労働者です。給料や休暇についてもしっかり確認しておきましょう。見るべきポイントは2つです。

 

募集要項に書いてある給料は本当か

どの研修プログラムの募集要項にも給料は載っていて、病院見学に行かなくても知ることができます。ただし、それが本当なのかはまた別の話です。

一番確実なのは給与明細を見せてもらうことですが、それが叶わない場合、

❶残業代は出るのか、また上限はあるのか

❷当直代はいくらか

❸住宅補助などのはあるのか

この3つを確認しておきましょう。そうすれば募集要項にある給料と合わせておおよその額をい推定可能です。

 

有給は取れるのか

今は規則で年間5日間は有給取得しなければいけないという義務があるので、全く取れない病院はないとは思いますが、自分の希望の時期に取れるのかは大事です。

また、有給とは別にリフレッシュ休暇があったりする病院もあるのでその辺りも要チェックです!

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

これを参考にして自分流にアレンジしてみてください。何回も病院見学に行くとポイントを絞った質問ができるようになってくると思います。

最後に病院見学に役立つ本を紹介しておしまいにしたいと思います。

マッチング対策本では、ハローマッチングという本を使いました。

 

 
この本は全国の研修病院の研修情報だけでなく、採用試験の詳細まで書かれているが良かったです。他にも、見学時のお礼メールの雛形や書類送付時の添え状の書き方などとにかくなんでものっているので、とても役立ちました。
面接で聞かれそうな質問集やマッチングでありがちな小論文の対策など本当に至れり尽くせりな本です。
マッチングに関してはもう一冊読みました。
こちらです。
 

 

「まとめてみた」シリーズのマッチング版です。この本は研修病院の情報は載っていませんが、マッチング対策に特化していて、病院見学で注意すべき点から、採用後の流れまで詳しく説明されています。

私はこの本を先輩からいただいたのですが、正直、「ハローマッチング」を持っていればこちらは自分では買うことはなかったかなといった感じです。

とはいえ、マッチングの仕組み、流れについては「ハローマッチング」よりも丁寧に載っているので、研修病院の情報はネットで十分という人はこっちを買ってもいいかもしれません。

これからマッチングを迎えるという医学部生のみなさんはぜひ参考にしてみてください!